院長自身の矯正体験が診療の土台にある
竹村史院長は、思春期に自ら矯正治療を受けた経験を持つ。その実感が、ふみ矯正歯科の診療姿勢に色濃く反映されている。東京都内・埼玉県内の複数の歯科医院で矯正歯科外来を担当し、小児から60歳代までの症例を重ねたのち、2018年10月に浦和区東岸町で開院した。年齢を問わず受け入れる姿勢は、長年の臨床から培われたものだ。
育児経験のある院長だからこそ、子どもへの接し方にも独自の工夫がある。治療中にたくさん褒め、時には励ますことで、長い矯正期間を前向きに過ごせるよう配慮しているという。「子どもが嫌がらずに通ってくれる」という声が保護者の間で目立つ。矯正治療は年単位になることも珍しくないため、こうした関係づくりが継続通院の鍵になっている。
歯科用CTとアンカースクリューが広げる治療の幅
口腔内と骨格の状態を3Dで立体的に撮影できる歯科用CTを導入し、矯正専用の頭部エックス線検査装置と組み合わせて診断を行う。平面のレントゲンだけでは把握しにくい歯根の位置関係や骨の厚みまで確認できるため、治療計画の精度が上がる。インプラント矯正(歯科矯正用アンカースクリューを用いた方法)にも対応しており、従来の装置では難しかった歯の移動をコントロールできる。床矯正や透明なマウスピース型器具など術式の選択肢が複数あり、症状やライフスタイルに合わせて提案している。
個人的には、審美面への配慮が印象的だった。ワイヤーや器具は新しいものを積極的に取り入れ、目立ちにくい素材を選べるようになっている。接客業や人前に出る仕事をしている患者が、装置の見た目を理由に治療をためらうケースは少なくない。そうした層にとって、透明な装置やホワイトワイヤーの選択肢があることは通院のハードルを下げる要素になる。
対話から組み立てる個別の治療設計
歯並びの悩みは見た目の問題にとどまらず、噛み合わせの不調や心理的な負担につながることがある。ふみ矯正歯科では初診時にカウンセリング兼用の第一診療室を使い、落ち着いた空間で患者の話をじっくり聞くところから始める。お子様連れの来院にもこの部屋を充てており、周囲を気にせず相談できる環境を整えた。複眼的なアプローチで一人ひとりの要望を汲み取り、個別の治療計画へ落とし込んでいく。
院内は2つの診療室と待合室、レントゲン室で構成されている。完全予約制を採用しているため、1回の診療にまとまった時間が確保される。予約枠に余裕を持たせることで、質問や不安の相談にも時間を割ける仕組みだ。
浦和区東岸町から届く矯正専門のサポート
所在地は埼玉県さいたま市浦和区東岸町9-20新山ビル1-A。出っ歯や八重歯、反対咬合など相談内容は多岐にわたり、ウェブと電話の両方から問い合わせを受け付けている。矯正歯科を専門に掲げるクリニックとして、一般歯科との兼任ではない集中的な診療体制を敷いている。地域の中で「矯正のことならまずここに聞いてみよう」と感じる患者も多いようだ。
小さな子どもが初めて矯正装置を着ける日、不安そうな表情で診療室に入っていく場面がある。治療後に笑顔で出てくる姿を見て、付き添いの親がほっとする——そんな日常がこのクリニックでは繰り返されている。年齢を理由に矯正を諦めかけていた50代・60代の患者が治療を始めるケースもあり、相談だけでも受け付けている。


